埼玉県皮膚科医会

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蕁麻疹 - 放っておくと慢性化することもあります

蕁麻疹
放っておくと慢性化することもあります

帝京大学ちば総合医療センター准教授 小林孝志先生

 

 

蕁麻疹とは?

蕁麻疹(じんましん)は、痒みを伴うことが多く病変部の皮膚がむくんで周囲より盛り上がるという、皮膚科医療で多い病気です。湿疹もやはり大抵は痒いですが、異なった病気です。原因は様々です。呼吸困難や血圧低下に伴って現れるような稀な場合には救急医療の対象となりますが、そうでない一般的な、あるいは比較的軽症の蕁麻疹でも慢性化することがあり注意が必要です。

蕁麻疹の症状とは?その原因は?

病変部は膨らみ、赤みや痒みを伴うことが多いです。通常は1時間程度、長くても1日程度で消えますが、別の場所にまた出現し、全身の皮膚、色々な場所に出没します。 原因は食物アレルギーが有名ですが、特定の食物ではない場合が多いです。体のどこかに細菌などの病原体による感染巣が存在することによるものや、寒冷刺激や発汗など神経的な要因あるいは精神的なストレスが誘引となるもの、肝臓など内臓疾患に伴って出現するもの、薬剤に反応して発症するものなど様々です。
数週間以内で自然に軽快する場合もありますが、治療をしないでいると蕁麻疹体質となり数ヶ月以上も続き慢性化する可能性があります。

 

防衛医科大校病院蕁麻疹症例

人工蕁麻疹陽性

 

こんな時は皮膚科へー皮膚科ではこんな治療をしています

湿疹には一般的にステロイド外用薬を用いますが、蕁麻疹には通常用いません。漫然と市販の薬を塗っているとステロイド外用薬の副作用が問題になる場合もあります。また慢性蕁麻疹となる可能性もあります。皮膚科では蕁麻疹が出やすい状態かを把握するため、人工蕁麻疹の有無を診ます。また感染病巣がないかを調べ、アレルギー体質になっていないか、肝臓に負担がかかっていないかなど血液の検査をする場合もあります。そして、蕁麻疹が出にくくなるように生活上の留意点を説明します。飲み薬として、種々の抗ヒスタミン薬に加え、最近は多くの種類の抗アレルギー薬があります。他に抗菌薬が必要な場合、また体質改善薬が期待できる場合もありますので、痒みを伴うなど少しでも問題がありそうな発疹が出たら皮膚科を受診して下さい。

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