陥入爪・巻爪・ひょう疽 - 爪の切りすぎに注意
陥入爪・巻き爪・ひょう疽（そう）とは？
爪が皮膚に食い込むと痛みがでたり、皮膚が赤くなったりします。陥入爪 （図1） と巻き爪 （図2） の区別は明確でないのですが、一般に、巻き爪は、陥入爪より爪の巻き込みが強い場合をいいます。ひょう疽 （図3） は、陥入爪や巻き爪に伴って起こることが多く、爪の皮膚への食い込みにより、爪の周囲の皮膚にばい菌が入って膿が生じる状態のことをいいます。
陥入爪(図1）
巻き爪（図2）
ひょう疽（図3）
陥入爪・巻き爪・ひょう疽はどうしてできるの？
爪の角を丸く切る（丸切り）、爪の角を三角形に切る（三角切り）、短く爪を切りすぎる（深爪）などの爪を必要以上に欠損させる間違った爪の切り方や、自分に合わない靴や間違った靴の履き方を続けているとおこりやすいのです。繰り返す場合は、足の変形や骨の異常が原因となっていることがあります。
陥入爪・巻き爪・ひょう疽（そう）の予防は？
1）まず、正しく爪を切ることです。つまり、足の指の長さと同じくらいの長さにとどめ、スクエア（四角型）に整えましょう。靴下やストッキングが引っかからない程度に爪の角をさけて切るのはかまいません。
2）靴を正しく履く。つまり、
ａ）自分の踵を靴の踵のカップにあわせるために、靴の履きはじめと、履き終わりにトントンと床をたたくようにします。
ｂ）靴紐を前から順にきっちり締めます。
ｃ）大きすぎたり、小さすぎないように自分の足にあった靴を履くことも重要です。
こんな時は皮膚科へ—皮膚科ではこんな治療をしています—
皮膚が真っ赤に腫れたり、膿が出てきたり、爪のワキの肉が腫れてきたりしたら皮膚科に行きましょう。皮膚科では、症状に応じた塗り薬や、飲み薬を処方してもらえます。最近は、手術をしなくてもワイヤーを使ったり、ゴム管や人工的な爪をつけたりといった手術以外の治療法もたくさんあります。近くの皮膚科の先生に相談してみましょう。
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