爪水虫 - 頑固な爪水虫も内服治療で治ります
爪水虫とは?
爪水虫は白癬菌というカビが爪に入り込み手足の爪が白く濁って厚くなる病気です。爪だけが侵されるのは比較的まれで、通常は手・足のミズムシから続発して発症することが多いので注意が必要です。手指の爪水虫では美容上の問題で受診する人が比較的多いですが、足の爪水虫ではとくに自覚症状が乏しいため、見逃されている可能性があります。
水虫の予防は?
梅雨から夏になると水虫の症状が出現し、治ったと思っても毎年繰り返す場合は、爪水虫をすでに合併している可能性があります。自覚症状がほとんどないために気付かないまま、スリッパやマットなどを介して家族に感染するおそれもあります。爪が白く濁っていたり、ボロボロに欠けていた場合は爪水虫の可能性が大きいので家族で一緒に治療を行い、家庭内から白癬菌をなくすことが大切です。
こんなときは皮膚科へー皮膚科ではこんな治療をしています
爪は厚いため、塗り薬では白癬菌のいるところまでは届きにくく、爪水虫の治療には原則飲み薬が必要になります。1日1回半年程度毎日飲み続ける方法とパルス療法(1週間毎日薬を飲んだ後3週間飲まずを3サイクル繰り返す)があります。いずれの治療法でも飲むのを止めた後でも半年から1年の間、爪の中に薬の有効成分がとどまっています。きれいな爪を取り戻すには、個人差もありますが、爪が生え変わるには半年から1年かかりますので、服用を中止した後も医師による経過観察をきちんとしながら、水虫を根源から絶つことが大切です。まれに爪の表面に白癬菌が感染することもあり、この場合には塗り薬による治療が有用です。治療を開始して3ヶ月以上たってもいっこうに良くならない場合には、爪水虫以外の病気も考えられます。このときは水虫の治療を専門とする医療機関を是非受診するようにして下さい。
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