埼玉県皮膚科医会

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薬疹 - 疑わしい薬を早く中止することが重要

 

薬疹
疑わしい薬を早く中止することが重要

みどり皮ふ科クリニック院長 佐藤良博先生

 

薬疹とは?

病気の治療をするために内服や注射などの方法で薬を使った際に治療効果以外の作用が現れることを薬の副作用といいますが、その3割で薬疹とよばれる発疹を生じます。医師から処方された薬や市販の薬以外にも漢方薬や健康食品でも薬疹は生じうるので注意が必要です。

薬疹はなぜ生じるのか?どんな症状なのか?

薬疹の多くは一定期間使用した薬に体の免疫がアレルギー反応を示すことで生じ、その免疫が働くまでに通常2週間程度、抗けいれん剤の一部では1, 2ヶ月程度を要します。一度薬に対する免疫が働くと、薬を使用した後数分から30分で蕁麻疹を生じるもの、薬剤を使用する毎に特定部位に発疹を生じるもの、全身に発疹を生じるものなどさまざまな種類の薬疹を起こします。全身に蕁麻疹が出現する場合は血圧の低下や意識を失うことがあり、全身に標的状の発疹を生じるものは全身や眼・口唇などの粘膜にただれ、発熱、肝臓や腎臓の障害などを合併する場合もあり特に注意が必要です。その他、薬の摂取を繰り返すことで体に薬が蓄積し、色素沈着などを生じるもの、顔にニキビ様の発疹や爪の周囲の腫れなどを生じるアレルギー反応ではない種類の薬疹もあります。

 

全身に標的状の発疹を生じている薬疹

抗がん剤によるニキビ様の薬疹。面皰やかさぶたもみられる

 

薬疹を予防するには?

薬の免疫が働く時期などの予測は不可能であるため薬疹の予防は困難です。また何度も使用している薬も絶対に薬疹を起こさないとは限りません。

こんなときは皮膚科へ-皮膚科ではこんな治療をしています

薬疹の治療は原因薬を中止することが第一です。使用している薬の種類が多い場合は使用期間を参考に疑わしい薬を推定し、血液検査、貼付試験、内服試験を参考に原因薬を特定します。抗アレルギー薬やステロイド外用剤により多くは治癒しますが、重篤な場合はステロイド剤や免疫グロブリン製剤の全身投与を行うこともあります。全身や眼・口唇の粘膜にただれがみられる場合は全身熱傷に準じた治療も必要です。薬疹を起こした場合には薬疹カードを携行し二度とその薬を使わないようにしましょう。

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