埼玉県皮膚科医会

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毛孔性苔癬 - 上腕がザラザラしていませんか

毛孔性苔癬
上腕がザラザラしていませんか

防衛医科大学皮膚科前教授  多島 新吾先生

 

 

毛孔性苔癬とはどんな病気?

上腕や大腿、臀部に左右対称に毛穴に一致したブツブツができるのが特徴です。ブツブツの周辺が紅色調になる場合もあります。小児の頃に出現して思春期に最も目立ちます。手で触れるとちょうど「おろし金」に触れたようなザラザラな感じがありますのでわかると思います。かゆみはほとんどなく思春期以降少しずつ治っていきます。しかし、秋から冬にかけて乾燥により悪くなる場合があります。それ程めずらしいものでなくかなりありふれた皮膚病です。遺伝傾向があり、ご両親に同じような症状を認める(但し、小児期のことで現在は治っている)ことがあります。どのような遺伝子の異常かは現在わかっていません。顔面毛孔性紅斑黒皮症を併発することが多いようです。これは男児に多く、耳前部から頬部にかけて毛孔性苔癬をともなう紅斑を認め、顔面に生じた毛孔性苔癬と考えられます。

 

毛孔性苔癬

顔面毛孔性紅斑黒皮症

 

こんなときは皮膚科へ — 皮膚科ではこんな治療をします

思春期以降に消退していくことがわかっていますので治療は必要ない場合が多いですが、若い人に多いため外観を気にして治療を希望されることが多いようです。似た皮膚病がいくつかあります。例えば魚鱗癬、アミロイド苔癬、小児乾燥性湿疹などがありますので、できれば皮膚科を受診して正しい診断、正しい治療をうけて下さい。

5%サリチル酸ワセリン軟膏、ケラチナミンコーワ軟膏などの角質軟化剤を1日2回外用する。入浴後スポンジ(バフパフなど)でこすって角質を除去するのも効果がある。その他、ビタミンD3含有軟膏、ヒルロイド含有軟膏も使用される。これらの治療によりザラザラ感はかなり軽快します。完全に治るには成人になるまでまつことになります。

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