埼玉県皮膚科医会

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円形脱毛症 - 根気強い治療で発毛を待ちましょう

円形脱毛症
根気強い治療で発毛を待ちましょう

獨協医科大学越谷病院皮膚科教授 片桐一元先生



円形脱毛症ってどんな病気

円形脱毛症は意外と患者数が多い疾患であり、小児から高齢者まで幅広い年齢層に生じます。10円玉程度の脱毛斑、いわゆる“ハゲ”ができ、美容院などで指摘され初めて気づく軽症の場合が多く、多くは無治療でも自然に治っていきます。ストレスで発症すると思われている方が多いかもしれませんが、多くはストレスと無関係に発症します。自分の毛包を攻撃してしまう自己免疫性疾患と考えられていますが正確な原因はわかっていません。

円形脱毛症:折れた毛や根元が細くなった毛が特徴

他の脱毛症とはどう違うの?

円形の脱毛斑の存在や、脱毛部に途中で切れたような毛や根っこが細くなった毛、毛穴に毛が詰まったような黒点があることで他の脱毛症と区別します。間違われやすい小児の疾患に、ストレスなどにより自分で毛を抜いてしまう“抜毛癖”があり注意が必要です。
自然にはえてくることもある
一般に頭髪は一度脱毛すると3-6ヶ月発毛しないことが多く、軽症の場合はこの期間を過ぎると自然に発毛することが多く経過観察でもよいと思います。

こんな時は皮膚科へー皮膚科ではこんな治療をしています

医療機関での治療が必要となるのは脱毛が多発したり、全体に広がったりする重症の場合です。一般的には副作用の少ないステロイド外用薬やカルプロニウム塩化物水和物外用液を外用し、治りにくい場合は液体窒素による凍結療法や治療面積が比較的限局している場合にはステロイドの局所注射も行われます。さらに重症の場合には化学物質でかぶれを起こす局所免疫療法を行います。国際的標準的治療法ですが健康保険で認められた治療ではなく各施設で調剤され、限られた施設でしか実施されていません。紫外線療法も同程度の効果がありますが、発毛後の治療が難しくなります。ステロイド内服は最も効果的ですが、減量・中止により再発することが多く、他に異常を認めない円形脱毛症に使用する場合は副作用による不利益と比較して有用な場合に使用が限定されます。重症例ではいったん回復しても再発することもあります。一度脱毛すると3-6ヶ月は発毛しないことを理解し、重症の場合は根気よく治療を続けることが必要です。

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