埼玉県皮膚科医会

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ニキビ - 素人療法をしていませんか?

 

ニキビとは?

にきび(ざ瘡)は青春のシンボルと言われるように、思春期以降の男女の80%以上にみられる極めてポピュラーな疾患です。それだけに男女を問わず、にきびに悩まれる方は少なくありません。ニキビに対してはその成因をよく理解した上で、スキンケアあるいは治療にはあたることが大切です。

ニキビはどうしてできるの?どんな種類があるの?

ニキビの発症は主に次の3つの成因からからなります。1つ目は思春期以降に増加する性ホルモンの働きによる皮脂の分泌の増加が関係します。2つ目は皮脂の出口でもある毛孔の部分の上皮細胞の角化異常が起こり、それにより毛穴が詰まり、毛包内に角質成分や増加した皮脂が溜まった面皰という状態になります(白ニキビや黒ニキビ)。3つ目はそのような毛包内で増殖するニキビ桿菌と呼ばれる細菌です。この細菌が炎症を引き起こすさまざまな因子を産生することにより、赤く腫れた状態(赤ニキビ)になります。また、炎症が強くなると、化膿したニキビが多発するような状態(化膿性あるいは膿疱性ニキビ)になることもあります。このような炎症反応の強いニキビは、ニキビが改善した後に皮膚の陥凹や隆起を残すことがあります(ニキビ跡)ので注意が必要です。

 

白ニキビ

赤ニキビ

 

ニキビの予防は?

ニキビの治療はまず詰まった毛穴からの皮脂の排出を促すことが重要です。そのためには、石けんによる丁寧な洗顔が大切です。最近はニキビ用の良い洗顔料もたくさん販売されていますが、洗いすぎ、擦りすぎなどには注意が必要です。毛穴の閉塞を助長させるような油性化粧品の使用や髪の毛などによる刺激を避けることも大切です。また日常生活に関しては、ある程度規則正しい生活習慣を心がけることも必要です。また、食事に関しては特に食べていけないものはありませんが、バランスのよい食事は心がけるべきでしょう

こんなときは皮膚科へー皮膚科ではこんな治療をしています

特に炎症の強い赤にニキビが多発しているような場合は、後にニキビ跡になることもあるため、皮膚科での積極的な治療が必要でしょう。皮膚科でのニキビ治療は、白ニキビや黒ニキビが主体の軽症な例では面皰形成を抑えるような外用薬が主に使用されます。炎症のある赤にニキビが目立つ例では、さらに抗炎症作用のある抗菌薬を併用します。抗菌薬には外用と内服がありますが、軽症であれば外用薬を、症状がある程度強ければ内服薬を使用することが多いと思われます。ニキビの治療は症状に応じてこれらの治療をうまく組み合わせて継続することが大事です。

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