帯状疱疹 - 早い治療が重要です
帯状疱疹という病気をご存知ですか?
特別な病気ではなく、だれでも一生に一度はかかる可能性のある病気ですので、この機会に少し知識を得てください。単純性疱疹(単純ヘルペス)と名前は似ていますが、全く別の病気です。
帯状疱疹はどんな病気?
帯状疱疹の「疱疹」という言葉の意味は、小さな水ぶくれが集まってできるという意味です。一度水ぼうそうにかかった人が、年月が経ち水ぼうそうのウィルスに対する免疫が少しずつ落ちてきて、体の中に残っていたウィルスがもう一度あばれ出し、体の一部に、片側だけに小さな水ぶくれが帯状に集まってできて、神経痛としての痛みを伴う病気です。
帯状疱疹の予防は?
帯状疱疹の予防として、水ぼうそうのワクチンを接種すると、発症率が半分に抑えられるというデータはありますが、まだ日本では一般的ではありません。
こんなときは皮膚科へー皮膚科ではこんな治療をしています
大体2~3週間で自然にもほとんどの人が治りうる病気ですが、部位によっては、顔面神経麻痺になったり、目がやられたり、神経痛がずっと残ってしまったりする場合がありますので、この病気になったら、できるだけ早く水ぼうそうのウィルスが増殖するのを抑える飲み薬を服用するのが良いでしょう。
痛みに対しては神経痛ですので冷えると痛みが増しますので、使い捨てカイロやお風呂で良く暖まると痛みが抑えられます。残念ながら痛み止めの飲み薬は、あまり効きません。
水ぼうそうのウィルスがあばれてなる病気とは言っても、水ぼうそうのように人にうつる心配はありませんので、仕事や学校を休む必要はありません。
帯状疱疹というのは、このような病気ですので、まず痛みが出て、その後にブツブツが出て帯状疱疹かな?と思ったら、できるだけ早く皮膚科を受診してください。