ほくろ・メラノーマ - ほくろのガンに注意
ほくろとは?メラノーマとは?
俗に言う「ほくろ」は色素性母斑という良性腫瘍を指し、その悪性版がメラノーマです。メラノーマは癌の中でも悪性度が最高度であるため、早期発見の重要性がだいぶ啓蒙されるようになりました。メラノーマは全身至る所に発症する可能性があるのですが、日本人は足底のメラノーマが比較的多いためテレビや雑誌でその点を強調され「お近くの皮膚科にご相談を」と結ばれます。
相談したその後はどうなるのでしょう?
実は腫瘍にはおのおの個性があるため、色素性母斑かメラノーマかを見ただけで完璧には判断できません。時に見た目はおろか実際に手術し細胞を分析してもどちらかの結論が出ないことがある程メラノーマの鑑別は難しいのです。
しかしメラノーマを疑うべき所見はあります。ポイントは大きさ・形や色の非対称性・足紋の凸凹と色との位置関係・増大のスピードなどであり、医師はまずダーモスコピーという拡大鏡で「良性・悪性らしさの程度」を観察します。この時点で悪性らしさが全くなければ色素性母斑と診断しますし、極度に悪性らしさが強ければ即メラノーマと見破れます。なお、足底の大きくなってきたほくろが即メラノーマであると誤解している方もいますが、ゆっくりの増大ならば多くは色素性母斑です。
こんな時は皮膚科へー皮膚科ではこんな治療をしています。
中には「おそらく色素性母斑であろうが気になる点もある」ものも出てきます。これに関しては数ヶ月おきに複数回観察し変化を追ったり、増大すると手術しにくい部位であることや患者さんの不安が強い等の理由から治療と検査を兼ねて手術することもあります。心配の対象は悪名高きメラノーマですので相談し理解を得ながら対策を錬ることになるのです。では実際の皮疹を見てどの程度の対策を練るのがベストであろうか?そのアドバイスができるのは経験を積んだ皮膚科医に他なりません。慌てずに・でも甘くは見ずに皮膚科にご相談ください。
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