水虫 - 素人療法はけがのモト
素人療法していませんか?
水虫(足白癬)はありふれた病気ですから「まずは自分で薬を塗ってみて、よくならなかったら医者に行く病気」と考えられがちです。仕事や家事で忙しくて医者へ行く時間がない、近くに皮膚科がないなどの理由で、とりあえず薬局へ行き市販薬を購入する人も多いようです。
最近は白癬菌を殺す作用をもつ強い市販薬も発売されていますので、適切に使用すれば、病院や診療所でもらう薬と同じような効果が期待できます。でも、ここで注意してほしいのは「適切に使用すれば」という点です。水虫と似ているけれども違う病気はたくさんあります。このような病気に水虫薬を塗リ続けたため、かえって症状が悪化してしまうことも多いのです。素人療法はケガのモトです。
水虫はどんな病気?
趾間(とくに4番目の趾間)が赤くなり、薄い皮がむけたり、また白くふやけてジクジクしたり、赤くただれたりする水虫(趾間型)や足の裏、とくに土ふまずや足の指の付け根などに小さな水疱がいくつもできる水虫(小水疱型)があります。これらは通常強いかゆみを伴いますが、かゆみを伴わず、足の裏全体(とくにかかと)の角質層が厚く硬くなる水虫(角質増殖型)もあります。
水虫の治療には落とし穴がたくさんあります
水虫でも病巣が足の裏全体や爪にまで広がっている場合や、糖尿病などの基礎疾患がある場合、掻きこわしてしまった場合、かぶれや細菌感染を合併している場合などでは、水虫の外用薬だけでは治らないことも多く、内服療法を含めた専門的な治療や管理が必要です。水虫の治療には落とし穴がたくさんあります。水虫かなと思ったら、薬局へ駆け込む前に、まず皮膚科専門医を受診すべきです。
こんなときは皮膚科へー皮膚科ではこんな治療をしています
実際、市販の水虫薬で治せるのは一部の水虫に限られています。この場合には効果があれば、市販薬を塗リ始めて数日するとたいていかゆみが止まります。でも、角質中の白癬菌を完全に退治するためには、少なくとも4週間は塗り続ける必要があります。逆に、症状がいつまでもなくならずに改善しない場合には、水虫以外の皮膚疾患の可能性も考えられるので、やはり専門医を受診してください。
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