埼玉県皮膚科医会

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冬によくある皮膚病

日本の冬は寒く、乾燥します。冬の時期に悪くなったり、冬ならではの皮膚病について、症状を中心にお示しします。詳しくは個別の病気の項をご覧下さい。

痒いもの

●がさがさ肌、ざらざら肌、赤み,かさかさ→ 皮膚の乾燥に伴う湿疹・皮膚炎:子供さんとご高齢の方に多くみられます(小児乾燥性湿疹皮脂欠乏性湿疹)。アトピー性皮膚炎も皮膚の乾燥が強くなり症状が悪くなることが多いです。その他、家事や水仕事の多い方にできる手の湿疹(主婦手湿疹)や、子供さんが口回りをなめるために出来る口のまわりの赤みや黒ずみ、かさかさ(なめまわし皮膚炎)も皮膚の乾燥に伴って生じ、冬に悪くなりやすい皮膚病です。
●寒い思いをした後に生じる、手足のゆびの赤みと腫れ。痒みがあり、触れると冷たく、腫れはしばらく続く 。→ しもやけ:子供さんを中心に埼玉県南部でも時々あります。
●寒さや冷たさを感じた直後に生じ、数時間の間に自然に消える、痒み、赤み、膨らみ→ 寒冷蕁麻疹:寒さや冷たさという刺激でおきる蕁麻疹です。
●2月頃に生じる目の周りの痒み、赤み,かさかさ→ 花粉皮膚炎:寒さや乾燥とは関係ありませんが、スギの花粉が顔につくことにより生じます。

痒くないもの

● 湯たんぽを使用して寝ていた方のあしに、突然できる大きな水ぶくれ→ 湯たんぽによるやけど(低温熱傷):治りにくく、注意が必要です。
●ストーブの近くに長い時間いることが習慣になっている方の、網目状のあかみや茶色い色づき→ ひだこ(網状皮斑):原因に気付かず、何年も続いていることもあります。
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