埼玉県皮膚科医会について
会長からの挨拶
埼玉皮膚科医会のホームページをご覧いただきありがとうございます。
平成22年5月より会長に就任いたしました仲 弥です。
みなさま皮膚の病気かなと思ったときにはどこの医療機関にかかりますでしょうか?
なぜこのようなことをお聞きするかといいますと、実際の診療現場では皮膚の病気を診ているのは必ずしも皮膚科を専門とする医師とは限らず、内科、小児科など他科を専門としている医師によって皮膚科診療が行われていることが多いからです。その理由として、皮膚科専門医が少ないということもありますが、そのほかに、「皮膚の病気は肉眼で見えるし誤診しても命に関わらないから」と専門外でも安易に診察している医師が多いことがあげられます。
しかし、皮膚の病気を正確に診断・治療することはそれほど容易ではありません。たとえば、アトピー性皮膚炎に関して申し上げますと、私ども皮膚科医はガイドラインhttp://www.dermatol.or.jp/に沿って診断しますが、そのガイドラインには除外すべき疾患として接触皮膚炎、脂漏性湿疹、皮膚リンパ腫、ネザートン症候群など10以上の疾患が挙げられています。中には命に関わる疾患も含まれています。つまり、このような病気を知らないとアトピー性皮膚炎と診断できないし、誤診すると場合によっては大変なことになるということなのです。この例でもお分かりのように皮膚の病気を診るときに大切なのは、まず皮膚科医としての訓練を十分に積んだ医師がじっくり詳細に皮膚を診察することなのです。しかし、実際、残念なことに、水虫や湿疹などのありふれた皮膚病に関しても、専門外の医師の誤診・誤療により、症状が改善されないばかりでなく、投与された薬の副作用により悪化した例がたくさん報告されています。
埼玉県皮膚科医会は皮膚科を専門とする臨床医の集まりで、平成30年9月現在の会員数は356(正会員は327名)です。
当医会では、皮膚科医に必要な“正しく診る眼”を養い、知識を蓄え、技術を向上させるための生涯教育に力を入れています。皮膚の病気かなと思ったときには、迷うことなく“皮膚科医”を訪れてください。
私ども埼玉県皮膚科医会の会員は自己研鑽に励みながら、皮膚の病気で悩んでいる方が最善・最適な医療を受けられるよう努力しております。そして地域の皮膚科診療が少しでも進歩し発展するよう努めています。当医会では平成22年11月から毎年「皮膚の日」行事の一つとして、みなさまに皮膚に関する正しい知識と皮膚病について理解していただくために講演会と皮膚の無料相談会を開催しております。この催しは大変好評を得ておりますので、今後も続けていくつもりです。また、埼玉県医師会と協力して、県内の学校からの依頼を受け皮膚の病気についての講演会講師を派遣しております。
このホームページでは皮膚のケアやトラブルについての様々な情報を提供するとともに、みなさまが皮膚の病気について相談したいときにどこへ行けば良いのかサポートしています。どうぞご活用下さい。
会の沿革
埼玉県皮膚科医会の前身である埼玉県皮膚科泌尿器科医会は、埼玉県医師会の埼玉県医学会の分科会として、昭和39年11月27日に発足しました。今でこそ皮膚科医が増えて当医会の会員数も250名を超えますが、当時は皮膚科を専攻する医師は県内でも20名に満たず、専門家の団体を結成するのに相応しくない状況でしたので、皮膚科泌尿器科を標榜する医師や他科で皮膚科も標榜する医師にも広く呼びかけ、会員を集めました。そのようなわけで、当初は埼玉県皮膚科泌尿器科医会と名付けられました。設立後、年1回の講演会が開かれていましたが、県内に設立された埼玉医科大学の協力が得られるようになり、昭和51年からは集談会が開かれるようになりました。そして参加する会員が増えるとともに学術集会としての体制が整い、昭和59年には現在の埼玉県皮膚科医会に改称され、皮膚科を専門とする臨床医の集まりとして今日にいたっています。前身から数えると半世紀近くの歴史と伝統のある皮膚科医会です。
活動内容
1)総会・学術大会の開催
5月に総会と一枚会、9月に集談会、11月に皮膚の日学術講演会と一枚会、1月に埼玉県医学会総会と学術講演会を行っています。一枚会というのは、もともと数人の仲間で皮膚病の臨床スライドを一枚持ち寄って、飲み屋で酒を飲みながら気楽に症例検討をしようとして始まったもので、現在でも、その精神を受け継ぎ、なるべく少ない臨床スライドだけで、どのような疾患が考えられるかということに時間を割いています。皮膚科診療に従事する会員の生涯研修、専門領域における知識の増進を図っています。
2)「皮膚の日」活動
11月12日の皮膚の日の前後の日曜日に「皮膚の日」記念イベントを開催しています。この日は皮膚疾患の無料相談、講演会、スキンケアのアドバイスなどを行っています。
3)会報の発行
各種委員会や例会の報告だけではなく、広く会員の先生方から、随筆を始め、趣味やごひいきのお店の紹介、所属する病院やクリニックの近況報告、入会挨拶などの投稿もお願いし、掲載しております。
4)ホームページの作成 http://saitamahifuka.org/
本会のホームページは会員のみならず、一般の方がご覧になってもわかりやすい内容であるよう心がけております。他の皮膚科関連のホームページにもリンクしております。会員医療機関や往診医、土曜診療の医療機関の検索も可能です。
5)メールマガジンの配信
会員には当医会の例会講習会や学術講演会、イベントの案内、皮膚科診療に関連する薬剤についての情報提供、県医師会や日臨皮からの皮膚科に関連する通知などタイムリーな情報を配信しております
5)学校保健
医師会、日本臨床皮膚科医会などと協力して、学校保健なども積極的に推進しています。県内の学校からの依頼を受け皮膚の病気についての講演会講師を派遣しております。
役員・委員会名簿
名誉会長 | 長村洋三 | 長村皮膚科クリニック(三郷市) |
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会 長 | 仲 弥 | 仲皮フ科クリニック (川越市) |
副会長 | 梅本尚可 | 自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科 |
齋藤 京 | さいたま市立病院皮膚科 | |
町野 哲 | 町野皮ふ科 (坂戸市) | |
常任理事 | 片桐一元 | 独協医科大学埼玉医療センター |
田沼弘之 | 田沼皮膚科医院 (川口市) | |
中捨克輝 | 国立病院機構埼玉病院 | |
中村晃一郎 | 埼玉医科大学病院皮膚科 | |
中村泰大 | 埼玉医科大学国際医療センター | |
端本宇志 | 防衛医科大学校病院 (所沢市) | |
福田知雄 | 埼玉医科大学総合医療センター皮膚科 | |
横井 清 | さくら皮フ科 (春日部市) | |
理 事 | 秋元幸子 | あきもと皮フ科(さいたま市) |
石田 卓 | いしだ皮フ科(さいたま市) | |
石塚敦子 | 石塚医院 (幸手市) | |
井上 靖 | 井上皮膚科医院 (秩父市) | |
小宅慎一 | おやけ皮膚科医院(所沢市) | |
佐藤貴浩 | 防衛医科大学校病院皮膚科 | |
高山かおる | 済生会川口総合病院 | |
田口理史 | 田口皮膚科医院 (新座市) | |
玉城善史郎 | 埼玉県立小児医療センター | |
常深祐一郎 | 埼玉医科大学病院皮膚科 | |
坪井るみ子 | 島田医院 (さいたま市) | |
中村和哉 | 三愛会総合病院 | |
人見勝博 | 埼玉医科大学総合医療センター | |
前川武雄 | 自治医科大学附属さいたま医療センター | |
三石 剛 | さいたま赤十字病院 | |
監 事 | 大島康成 | 大島皮ふ科・形成外科(富士見市) |
矢島 純 | 春日部ヒフ科医院 (春日部市) | |
顧 問 | 伊﨑誠一 | 本町診療所 (飯能市) |
石橋 明 | ||
土田哲也 | 埼玉医科大学病院皮膚科 | |
出光俊郎 | 上尾中央総合病院 | |
山本明史 | ||
参 与 | 竹村 司 | 志木駅前皮膚科 (新座市) |
松本吉郎 | 松本皮膚科形成外科医院 (さいたま市) |
委員会名 | 委員長 | 委員 |
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学術委員会 | 片桐一元 | 梅本尚可 佐藤貴浩 常深祐一郎 中村晃一郎 中村泰大 福田知雄 前川武雄 町野 哲 三石 剛 |
会則検討委員会 | 矢島 純 | 中井太一 福田知雄 |
健保委員会 | 田沼弘之 | 井上 靖 伊﨑誠一 小宅慎一 斎藤 京 出光俊郎 中村和哉 福田知雄 町野 哲 松本吉郎 |
地域医療学校保健委員会 | 玉城善史郎 | 田口理史 古谷信隆 矢島 純 |
日臨皮委員会 | 町野 哲 | 梅本尚可 高橋生世 田沼弘之 玉城善史郎 坪井るみ子 中捨克輝 |
広報委員会 | 齋藤 京 | 秋元幸子 石田 卓 梅本尚可 高村さおり 寺木祐一 中捨克輝 人見勝博 町野 哲 矢島 純 横井 清 |
皮膚の日委員会 | 中捨克輝 | 内ケ﨑周子 梅本尚可 久保和夫 鈴木咲江 坪井るみ子 中村考伸 矢島 純 吉永英司 |
会員親睦委員会 | 横井 清 | 阿部稔彦 入江広弥 大島康成 佐藤良博 寺木祐一 中村考伸 松本吉郎 渡部利枝子 |
在宅医療委員会 | 坪井るみ子 | 秋元幸子 神野くらら 高橋生世 並里まさ子 若旅功二 |
女性会員活性化委員会 | 高山かおる | 秋元幸子 石塚敦子 伊藤恵子 伊藤理恵 内ケ﨑周子 高村さおり 坪井るみ子 |